シリコン関係者各位  ATLAS SCTバレルの日本提案のハイブリッドですが、今までKapton hybridと呼ん で来ました。(何故そうなったかはSSC時代からの歴史を引きずっています。) さて、使用材料、名称を、再点検してみると、 1)「Kapton」とはポリイミド材によるフィルムのDuPont社の登録商標 2) 現在のハイブリッドの使用材料で、フィルム状の登録商標「Kapton」は僅かに カバーレイヤーに使われているだけで、主要な金属層・絶縁層には「フィルム材と なったKapton(Trademark)」は使われておらず、ポリイミド材を金属層に塗布した 「接着剤無し」銅・ポリイミド基材を使用しています。  (フィルム上の「Kapton」は表面が滑らかですから、単純に「Kapton」と金属層 を接着してflex circuitを作ろうとしても、接着力の無さから失敗するでしょう。 この方法では、「Kapton」表面を粗雑化する技術が重要になるでしょう。(我々の ハイブリッド、version 1、では「接着剤有り」タイプです、が、version 2以降で は、薄くする意味も有り、「接着剤無し」タイプにグレードアップしました。)こ の辺が「Kapton hybridはうまくいかない、、、」との過去の経験談なのかも知れ ません。) 3) 銅・ポリイミド基材のポリイミドをKaptonと総称したい、して悪いか、という 議論はあるでしょうが、(1)のように「Kapton」は登録商標ですから使用には注意 した方がよいでしょう。 4) で、話は少し混乱しますが、「このハイブリッドに使われているポリイミド材 の特性は?」と言うと、低熱膨張係数をもつKapton-V相当品と思われます。  と言うわけで、バレルのハイブリッドが決定したこの機会に、適切な名称を統一 的に使用するのが良いと思われます。以下の提案をしたいと思いますが、如何でしょ うか。異論がなければ今後統一的使用をお願いします。 ハイブリッド総称 Cu/Polyimide hybrid 裸のハイブリッド Flex circuit 製造技術 Laser-via High Density Interconnect Surface build-up ブリッジを付けた... Cu/Polyimide/CCbridge hybrid Cu/Polyimide/Carbon hybrid Flex/Carbon hybrid Pig-tailまで含んだ... all-in-one hybrid R,Cのみをつけた... passive-component-stuffed hybrid LSIをつけた... ASIC-stuffed hybrid 海野